タグ:ロードバイク

@eaglesakuraです。

Andriders独自のサイクルコンピューターアプリ・Andriders Central Engine(ACE) のver 1.2をGoogle Playにて公開しました。

去年の12月にver 1.0を公開してから約2ヶ月ぶりの更新で、かなりいろいろな部分に手が入っています。

新機能1:チーム連携機能

最も大きな機能強化が、チーム走行を意識した機能です。峠などを走行中や強風時は、どうしても個々人のペースにバラつきが生じてしまいます(Andridersが初心者中心だというのもありますが・・・) 。

そこでACEはAndroid端末で動作している(ネットワークに接続可能)であることを活かして、最大8人のデータをリアルタイムで共有できるようになりました。また、SDK(ver 0.4.x以降)を利用すればその他のアプリでもチームメンバーの状況を読み取ることが出来ます。チーム走行はメインメニューの「その他」→「走行チームを新規作成」もしくは「招待を確認」で開始することが出来ます。

共有できる情報の一例:
・位置
・心拍
・ケイデンス
・速度

チーム走行開始後、「チームコネクション」を開くと全員の位置やステータスを閲覧することが出来ます。
Screenshot_2015-03-03-19-42-06

データビューにはチームメンバーの簡易情報を表示します。
team-2


新機能2:日照時間チェック機能

秋冬の短い日照時間のライドでは、日照時間も重要になります。特に私は暗い夜道をなるべく走りたくないので、コースやペースは「日が暮れる前におわる」を基本にしています。ですがライド中は強風等の影響でペースが上がらなかったり、寄り道や休憩で予想より時間を使ってしまうこともあります。

そんな時、「ちゃんと日暮れ前に帰れるか」の目安を常にチェックできるよう、サイクルコンピューターに「日暮れまでの残り時間」、日暮れ後(日の出前)は「日の出までの残り時間」を表示する機能を追加しました。日没・日の出時刻はGPS座標に基づいて取得・表示されます。

新機能3:コンビニ情報チェック機能

ロングライド中、「近場に休憩・補給出来る場所があるか」は死活問題となりえます。特に田舎では「次のコンビニで休憩(補給)しよう」と思ってから10キロ以上走らされるのはザラです。冬場はともかく、夏場でドリンクを切らしてしまったらそれこそ大変な目に遭います。

そこで、近場のコンビニや公園等の情報を自動収集し、直近の休憩スポットの情報を表示する機能を実装しました。

日照時間・コンビニ情報はメインメニューの「サイクルコンピュータ」から、表示構成を編集することで表示が可能です。今までどおり画面上にオーバーレイ表示できるので、他のアプリと組み合わせることも簡単に出来ます。

Runtasticと組み合わせた例
conbini




新機能4:スピードコマンド機能
新機能5:距離コマンド機能

「特定条件を満たすと、事前に設定した動作を行う」というコマンド機能がACEの大きな特長です。その条件に、「速度」と「距離」を追加しました。例えば「最高速度を塗り替えたら動画を録画開始する」であったり、「10km走る毎に自動的にTwitterに投稿する」という処理を簡単に行うことが出来ます。

新機能6:GPXファイルエクスポート機能 

私はACEとRuntasticを同時に利用することが多いですが、Runtasticはたまにアプリが不正終了してしまい、正確にセッションを保存できない場合があります。そこで、ACEが溜め込んでいるログをGPXファイルとしてエクスポート出来るようにしました。

GPXファイルはRuntasticのサイトからインポートを行うことができるため、万一Runtasticの情報が欠落してしまっても情報をある程度復元することが出来ます。

新機能7:称号機能
これはオマケですが、アプリの使用状況に応じて称号を取得できるようになりました。

Screenshot_2015-02-24-23-06-42


Andriders Central Engineはこれからも「コレがあったら便利じゃね?」と思う機能を好き放題に実装していく予定です。技術的なまとめについてはコミティアで頒布予定のAndriders 0x02に掲載予定です。 

@eaglesakuraです。

サイクリング中に何か面白いことが出来ないかとAndroid Wearを購入して、実際に走ってみた感想です。 ここではLG G Watchを使用しています。

LG G Watchを選んだ理由

Android Wearはほぼ同時にLG電子の"LG G Watch"とサムスンの"Gear Live"が発売になりました。選んだ理由はシンプルで、「ロードバイクでの走行中の安全性が確保されるか」です。

この安全性とは、人間ではなく端末自身の安全性です。

 商品画像を見るとわかりますが、G Watchは「裏側からピンをはめてキッチリとロックし、バンドで補強する」タイプです。昔ながらのタイプとも言えますね。

逆にGear Liveは「表側からピンで差し込んでとめる」タイプです。これはロードバイク走行中等の激しい運動を伴うと、ピンが外れて道路に落ちる危険性があります。

機能性的な面で言えば、Gear Liveは心拍計が内蔵されているため便利に見えますが、そもそもアームカバー等の装備品をつけていると測れないし、専用のハートレートモニターと違って常時測ることもできないので特に利点には感じませんでした。

使ってみての感想

実際に装着して30kmほど走った感想です。その時の条件は下記の通り。
  • 曇り
  • ほぼ無風
  • 午前11時〜午後2時前後
  • アームカバーの上にAndroid Wearを装着
  • 青系のアイウェアを装着
  • 指を覆うタイプのグローブを装着
  • 25km/h〜35km/hくらいで走行中、周りに人がいないことを確認した上で検証
この状態で走った結果として、画面の見づらさがありました。Wearは基本的に常時ディスプレイONとなると宣伝されていますが、「省電力でのディスプレイON」と「通常使用でのディスプレイON」があります。

通常使用状態では「Ok Google」等の音声コマンドや、各種アプリを使用することができます。逆に省電力状態では「Ok Google」等のコマンドは受け付けず、時計やNotificationの文字列を表示するのみです。
 
AndroidWearは通常使用において1日程度はバッテリーが持続するようになりますが、「通常使用」とは、必要なタイミング以外は省電力モードでいることが前提です。

この省電力状態はロードバイク運転中に非常に厄介で、ディスプレイの明るさが落ちるため内容を視認することがほとんど出来ません。

 通常使用状態では十分に内容を視認することが出来ますが、そもそも走行中に「通常モード」へ確実に移行するためには画面のタップが必要です。

ですが走行中に右手を左手首に移動してWearを操作するのは非常に危険です。グローブ装着だとなおさら反応が悪いです。

ロードバイクとWearを組み合わせるのは、走行中に常時ディスプレイONにする等の工夫が必要とされそうです。 

Android Wearは通知が発生すると振動でお知らせしてくれますが、この振動も時間が短いと気づきにくいです。 なので、サイクリング中を前提とするアプリでは振動を長くする等の工夫も必要そうですね。

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